1本の糸から。
— なぜANSPINNENは糸づくりから始めるのか —
ニットを見ると、多くの人は色や形、デザインに目が向きます。
けれど私たちは、その前にある「糸」を何よりも大切にしています。
なぜなら、一着の心地よさは、一本の糸から決まると考えているからです。
糸が変われば、着心地も変わる。
同じカシミヤでも、
同じメリノウールでも、
同じヤクでも。
糸が違えば、着心地は大きく変わります。
軽さ。 やわらかさ。
膨らみ。 暖かさ。
そして、長く着たときの風合い。
その多くは、糸の段階で決まります。

一着を決める、糸づくり。
原料を選び、
繊維の状態を見極め、
どんな糸を目指すのかを考える。
撚りのかけ方。
空気の含ませ方。
素材の組み合わせ。
ほんの少しの違いが、完成したニットの表情を変えていきます。
だから糸づくりは、単なる準備ではなく、一着の品質を決める大切な工程なのです。

一着になる前の時間こそ、心地よさをつくる。
完成したニットからは、その工程を見ることはできません。
けれど袖を通した瞬間、
「軽い。」
「やわらかい。」
「暖かい。」
そんな印象として、その違いは確かに伝わります。
目には見えないものづくりが、
毎日の着心地になって現れる。
私たちは、その工程を何よりも大切にしています。

良いニットは、良い糸から始まる。
私たちはニットをつくっています。
けれど、本当に向き合っているのは糸です。
私たちのものづくりは、編み立てることからではなく、
一本の糸をつくることから始まります。
素材と向き合い、糸を考え、
その先に、一着のニットが生まれる。
その順番は、これからも変わることはありません。
良いニットは、良い糸から始まる。
それが、ANSPINNENのものづくりです。
